室内環境
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アンモニアを対象とした室内環境学研究のこれまでと今後
池田 四郎
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2018 年 21 巻 2 号 p. 129-138

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抄録

アンモニアは環境の中で多様なメカニズムで発生し,動植物も発生源となる。強い臭気があるため高濃度に長期間曝されることはあまりないが,様々な環境での実測データを俯瞰すると臭気閾値付近の濃度が存在する環境は少なくないため,依然として室内環境学研究のテーマとして重要な物質と言える。本稿では,アンモニアの生成,挙動を窒素循環の観点から解説し,現場で用いられているいくつかの測定手法を列挙した。また,近年,アンモニアの挙動を生体から得られる情報として捉えることを意図した研究例を紹介する。

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© 2018 一般社団法人 室内環境学会
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